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日銀、政治圧力に屈服? 急転2度 揺らぐ信認

東京新聞」より転載。

★引用開始★

日銀、政治圧力に屈服?

急転2度 揺らぐ信認

 日銀は十八日の金融政策決定会合で追加利上げを見送った。事前に政府・与党から強いけん制や反対論が続出していただけに、「日銀が政治の圧力に屈した」との観測さえ広がり、金融政策に対する信認が大きく揺らぎ始めた。一方、審議委員三人が“反旗”を翻して利上げを提案したことも判明。今後の利上げには不透明感が増すばかりで、福井俊彦総裁は一層難しいかじ取りを迫られることになった。 (経済部・鈴木宏征)

■立ち往生

 「経済・物価情勢以外の判断が入り込む余地はない」。福井総裁は十八日午後の記者会見で、「政治サイドの圧力に配慮したとの見方がある」との質問にきっぱりと否定。「日銀が事前に、利上げ見送りを政府側に非公式に伝えていた」との一部報道についても「全くの事実無根」と語気を荒らげた。

 だが、市場の受け止め方は違う。第一生命経済研究所の熊野英生主席エコノミストは「政府・与党の強いけん制に、日銀は強行突破した場合のリスクを恐れて立ち往生した」と言い切る。

 実は、現在の政府・与党では“日銀包囲網”ともいえるほど利上げ反対派が目立つ。昨年の量的緩和解除やゼロ金利解除の際に、日銀への「援護発言」を繰り返した与謝野馨前経済財政担当相が安倍政権発足に伴って閣外へ。代わって中川秀直自民党幹事長らが、日銀法改正までちらつかせて露骨なけん制を続けた。

 熊野氏は「安倍政権下では、小泉前政権時代と違って日銀に政策判断の自主性が乏しいことが明確になった。参院選後の八月まで利上げは困難ではないか」と見通す。

■市場混乱

 相次いで追加利上げが見送られた昨年十二月と今回の決定会合の過程で、日銀と市場との「対話」の混乱も露呈した。二回とも事前に市場が追加利上げをほぼ織り込んだ後、直前になって一転して見送りという展開だったからだ。

 昨年十二月の前回会合前には、「すべての経済指標が強くならなければ利上げができないわけではない」などと、早期利上げに前向きと受け取れる審議委員らの発言が相次いだことで一気に高まった市場の利上げ観測は、直前に急降下。

 今回に至っては、日銀幹部が金融政策に関する外部への発言を自粛する期間に入った後の十六日夜になって、見送り観測が流れる混乱ぶりだった。

 市場関係者からは「今の日銀の政策の基本スタンスがさっぱり見えてこない。市場に政策意図を巧みに織り込ませていた米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン前議長の手法を見習うべきだ」(準大手証券)との苦言も聞かれる。

■勢力拮抗

 今回の決定会合では、金融政策の早期正常化を求める審議委員三人が、政策の現状維持を提案した福井総裁に対抗して独自に利上げを提案したことも目を引いた。総裁提案に対する反対票三は、過去最多タイだ。

 みずほ証券の落合昂二シニアマーケットアナリストは「正副総裁の賛成票三を除くと、残りは三対三で拮抗(きっこう)していたことになる。民間出身の審議委員の中には、常に総裁に従う人もいるとみられ、実質的には利上げ派が優勢だったとみることもできる」と指摘する。

 四月の統一地方選が近づくため、来月以降はますます政治サイドのけん制が強まると予想されている。

 そうした中、景気回復シナリオを維持しながらも利上げ見送りを続けるなら、審議委員から反対同調者がさらに増えて総裁が苦境に追い込まれる可能性もある。

★引用終了★

 喜八のボヤキ「事実上のゼロ金利が長期間にわたって実施されるようなシステムは資本主義ではありません(断じて!)」


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